「・・・ゆあー。なんであんなこと言ったの?」

ちょっと、いいすぎたかもな・・・。

「いいの。私と、葵は友達なの。」

「そうじゃないくて。心の中、苦しいんじゃない?自分に、ウソついてるでしょ?」

自分に・・・・・ウソ。

「たとえばー・・・。恋人みたく接することができないから、友達ってことにして、キモチを押さえ込んでるとか?」

図星だった。

図星だったから、何も言い返せない。

「もし、図星なら。葵君に言いに行かなくちゃ。」

「でも・・・」

でも、また嫌われそうになったら・・・。

もっと、気まずくなる。

「さ!いってらっしゃい!!」

「ちょ!魅音!」

でも、勇気もらえたかもな。

「うん。言ってくる!!」

そうして、また、心の中はピンクのウソで染まっている。




「あーあ。私も、バカかもな。なんで、ゆあに譲ってるんだろ・・・。璃央。いつ帰ってくるかな・・・・?楽しみだな。この先、どうなるんだろー?」



このとき、璃央と魅音が繋がっていることを、私は一切知るよしもなかった。





私は、ただひたすらに走っていた。

息が切れそうになっても。ずっと。


「はぁ、はぁ、あ・・・おい・・・」

やっと見つけたその背中に。

力を注いだ

「葵ー!!」

葵は振り返った。

「ゆ・・・あ。」

追いついて、やっと止まった。

「話したいことがあるの。」

私のピンクのウソを明かしてみよう。