今日もまた、研究を終えた私は夜遅くに自宅へ帰っていた。

きぃぃぃぃぃい!

甲高い音が聞こえた。

多分車。スポーツカーだと思う。

時速100キロのスピードの車に私ははねられた。

一瞬だった。  フワッと体が宙に浮いた

死ぬのか? こんな くだらない世の中でもまだ、………生きて いたかったんだ。



早かった。

19年間。

私は


何を残した?

家族もいない。

友達もいない。

データしかない。

せめて  笑いたかったよ。

ネエサン。





   





2014年。11月2日。

寒い寒い冬の日。

咲見 氷奈古 "死亡"

享年19歳。

余りにも早すぎる 死 だと。

涙する人は




イナイ。