『あなたなんて産まなかったら良かった。
あなたがいると迷惑なのよ。』



『氷奈古ちゃんって頭良すぎて気持ち悪いよね。』
『わかる!てか、いつも言いたいこと当ててさ、空気読めっての』


面倒臭い。人の言うことに一々耳を傾けるだけ無駄だ。

だけどどんなに自分に言い聞かせても言葉は耳にはいって来る。

やめて欲しいのに

『咲見さんの顔って綺麗だね、自慢してるの?』

『君が悪いんだよ。綺麗な顔で僕を誘惑するから』

『どうせ自分からさそったんでしょ何被害者ぶってんのよ』

やめて。

やめてよ。

「うるさいっっっ!!!」
バッと起き上がった。




目の前に土方の顔があった。

土「ど、どうした?」

寝てたのか?

「いや、悪い夢を見ていただけだ。」

土「そうか、…………」

土「さっきは悪かったな………その」

「別に土方は悪くない。」

土方は気にしていたのか。

少しだけ嬉しかったりする。

「疲れとれたのか?」

土「あぁ。まぁ、もう深夜だしな」

は?深夜?

「なんで寝て無いんだよ」

土「お前がうなされてたからだよ」

「そう、……………寝よう」

そう言って灯りを消した