夏休み、初日から翔に合わなければいけない。


わたしは、前に翔が可愛いと言ってくれたワンピースを着て家を出た。


何があっても動じない。


自分に言い聞かせて、翔の待つ駅に向かった。

久しぶりに会う翔は
前より少し肌が焼けて、かっこよくなっていた。

翔の車に乗ると、翔は、普通に話しはじめた。

「元気だった?」

なにもなかったかのように…。
わたしもなにもなかったかのように
話さないと…。

「元気だったよ!翔は?」

「よかった。俺も。」

他愛もない話をしたあと、
翔が写真の話を出してきた。