電話に出た翔は

「全然連絡してくんないじゃん。どーしたいきなり?」


以前と全く変わらないトーンだった。



「写真。送ってきたの翔でしょ…」

私は聞きたいことだけを言った。


「そうだけど?」

「何がしたいの?」

「いやー、つまんなかったからさ、ちょっと面白いことしよーかと思って!」

「面白いこと?」

「おう!この写真、お前のとこの学校に
ばらまこうかなーって!」

「なんでそんなことするの?」

わたしは怖さで震えながら、電話にむかっていた。
将は、何も変わらない。昔と全く。
言っていることだけが怖かった。

「ばら撒かれたくなかったら会おうぜ?」

わたしは、会うしかないと思った。