✽ ✽ ✽
潤のせいで、かかなくていい恥をかいた。
「おーい、陽。陽さん?まだ怒ってるんですか?」
「……うるさい」
体育の授業中、組手の練習をしながら、潤が俺の顔色を伺うように何度も何度も話し掛けてくる。
それに拒絶の言葉を返せば、ヤレヤレなんて子供をあしらうような溜め息を吐くから、またムカツク。
「……そーんなに、嫌われたくないわけ?」
「は?」
「美月ちゃんに。変なこと聞いて、美月ちゃんに引かれたとでも思ってる?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…