質問に質問を重ねたような、日下部くんの言葉。


まさか自分のことを聞かれるとは思っておらず、不意を突かれたせいで思わず息を呑む。


けれど、何も答えない私を見る日下部くんは、単純に私が授業を受けないことを疑問に思っているといった風で……


別に……。隠しているわけではないし、日下部くんと刈谷くんに知られたところで構わないけど。


それでもやっぱり、なんとなく躊躇してしまうのは――――多分、言った時の二人の反応が、手に取るようにわかってしまうからだ。



「え……と。私、実は――――」


「陽!お前って、ほんとデリカシーないな!女の子が水泳の授業休む理由なんて一つだろ!?」


「は?」

「え?」


「あのなぁ……女の子にはね、女の子の日と呼ばれる、とても大変な期間があってー。しかもそれって、人によって重さとか長さとか変わるっていうし?だから、女の子の身体はと〜ってもデリケートなんだよ。陽って、ホントそういうの疎いよなぁ」