「じゃあ、どんな運命の出会いがいいわけ?」
一樹は雑誌を置いて、あたしの前まで笑いながら来た。
「んー…パパが野球やってるっていうのもあるし、やっぱ球児とかかっこいいじゃん?だからー、優勝して1番にあたしのところに来て”瑠衣が俺を強くしてくれた”とか言って、抱きしめてほしーい!」
あたしは、テンションが上がって枕を抱きしめた。
「ぶっ。ぶはははは!!!」
「そんな笑うことないじゃん!」
「わりいわりい、あまりにもバカすぎて(笑)それ、高校球児じゃなきゃだめだろ?しかも、もうあと2ヶ月ねーじゃん(笑)その間に運命の相手見つけられんのかよ(笑)」
「あ、た、たしかに。」
「お前が彼氏できる日は一生ねーな!(笑)」
「いーよ、いーよ絶対作るから!!」
「むーり」
「うるさい、うるさい、かっこいー彼氏作るから!!」
ふんっと言って自分のベッドに潜り込んで一樹も自分のベッドに寝たみたいであたしはそのまま寝た。

