恋愛にこそ縁はなかったが、サークルの女友達と過ごす時間は最高に楽しく、充実した日々を送っていた。
 できることならアルバイトなんてせずに毎日みんなと遊んでいたいところだが、遊ぶのにもお金はかかる。毎月親からの仕送りをもらっていたのだが、その状況はあまり心地良いものではなく、遊ぶのに必要なお金くらいは自分で稼ごうと思っていた。
 同じサークルの亜紀にも、アルバイト始めるなら春休みからがちょうど良いタイミングだと諭されていた。