――ザッザッザッ



ディエゴは村長の家に入った。



――ガチャガチャ



ディエゴは村長に話しかけた。



『ようやく来たかディエゴよ。なんだか色々と時間がかかったようだが…。』



聞かないであげて、村長さん。



『うむ、まぁ…それはいいとして、伝説の英雄、ジョセフの息子がついに旅立つのか。』


『ジョセフが自分の命と引き換えに魔王を封印して10年。』


『お前の立派になった姿を見たかっただろうに。』


『…すまない。お前にとっては辛い話だったな。』


『だが、お前の親父はこうなる事をわかっていた。やがて封印が解けて、再び魔物達が世界を支配するのを。』


『そして、お前が旅立つことも…。』


村長が何かを取り出した。


――パパーン



『布団叩き』