「制服に着替えて早く行け。…入学式から帰ったら話がある。」

はーい とまた適当に返事をしつつ、話ってなんだろうと考えていた。

制服に着替え、玄関に向かう。
父さんはまだ準備をしている最中だ。
息を深く吸い込み、大声でいってきますと言おうとしたが、やめた。
小さな声で行ってくると呟いた。

そして家を出てペンダントを太陽の光にかざした。
ペンダントを強く握り締め、駅まで全力で走った。