走っていると誰かに肩を掴まれた。
急に止まれなくて
思いっきり顔から転ぶ。

「ばぁーか!」

耳元で声が聞こえた。聞きなれた声だ。
顔をあげた時にその言葉を発した主がわかった。

「すず…」

そこに立ってたのは鈴だった。
まだ制服のままだ。