父さんは学年主任とカタリナ先生に頭を下げた後、僕の方を向いた。

「帰るぞ」

それしか言わなかった。
父さんは感情的になる事はない。
今はそれがすごく悲しく、寂しかった。

叱って欲しかった。

僕はトボトボと父さんの後を追いかけ、
家に帰った。