「なぁ」
後ろから声が聞こえ、振り返る。
そこには茶髪の男がいた。

「なに?」
ここでなめられたら高校生活棒にふると思ってちょっとキツめに言う。

「睨むなよ、別にとって食いやしねーよ
俺はジン。」

警戒しつつこっちも簡単に自己紹介をする。
「で、なに?」
「お前、できるだろ」
できるってなんだよ。

僕は返事をせずに、ジンの方を見た。