葵にも お土産が出来たことで満足した私は 雅に他に欲しい物はないかと聞かれたが ないと答えた。



「 ほんとにないの?何でもいいのに… 」

「 だってないんだもん。雅くん、無駄遣いはダメだよ、葵が怒るよ?」

「 ん~… 確かに。残念だなぁ おねだり期待してたのに 」



私がおねだり!?

そんな ガッツいてないから。



「 雅くん、帰ろ。葵待ってるよ 」

「 え~ デート終わり!早すぎだろ~ 」


デートじゃないってば。

彼女作ればいいのに…



「 じゃあ ちょっと 食べて帰ろうか、摘まみ食い。椿ちゃん、得意だろ 」

「 …ムカつくんだけど!」


何で摘まみ食いが私の得意になるのよっ

私 食い時張ってるように見えるの?


「 失言しました、ごめんよ 」


笑いながら謝ってもねぇ…


「 帰って葵とパン食べようよ 」


私がそう言うと、自分では可愛いつもりなのか、頬を膨らます雅。


呆れた…

なに、その顔~


「 雅くん、自分が大人ってわかってる?しかも男… 可愛くないからね 」

「 椿ちゃんの今の口の方が可愛くないな~」


だぁーっ! 腹立つっ…