『いや、だから、梓からとって、あず………って、嫌だったか!?』


気づくと私の両目から涙が溢れていたようだ


『やーい、陽太くんが梓ちゃんのこと泣かせてるー!!』
『梓ちゃんかわいそうー』

小学1年生らしいノリでクラスメートは大声で叫ぶ

『え!?やっぱ俺のせい!?』

『ちっ、ちが、違くて……』

私は、自分の気持ちを言葉に出すのが少し苦手だった。
だけど、このままじゃ陽太君が誤解されちゃう…そう思い、勇気を出した


『うっ、嬉しかったの!!!!』


ポカーン



クラス中が一瞬静かになった