「す…すごい」
何がすごいかって
優勝したのもすごいんだけど…
「まさおくんこれタオルつかってーー」
「ドリンクのんでーー」
「お弁当つくってきたよーー」
キャーキャーと
きーくんの周りには同級生、上級生かまわず
押し寄せていた……
なんだか
むぅ……
「ぐはーーー!」
「あ、マコお疲れ!!」
なんだか体がボロボロのマコが現れた
「この取り巻きなんとかなんねーの?」
「きーくん人気者なんだねぇ…」
「マ、マコくん…お、お、お疲れ!!」
ゆのが意識しすぎて赤くなりながらタオルを渡す
「おっ!ゆのサンキュー♪気が利くなぁ!誰かサンとは違って!」
「は?」
ベシっ
頭をはたいてやった
それさえも、ゆのは羨ましくみてた
ゆのはこんなののどこがいーんだろ…
「あ、あたしリレーの準備しなきゃ!!」
「あっ!もーそんな時間!!りつ♡がんばってね?」
「ありがとゆのーー!!」
「コケんなよ!くそチビ!!」
マコにベーっと舌を出して集合場所に走っていった
グランド♪グランド…♪
グランドまで走って行く
ドンッ
「キャッ」
「あっ!ごめんなさい!!」
女の人とぶつかってしまった
せ、先輩かな…?
やっちゃったーー……
よろけた女の人を見ると
これまたびっくり
息をのむほど肌が真っ白で
赤い唇
目はすこしツリ気味の
背がものすごい
高いモデルみたいな
美人サンがいた
この学校美人さんしかいないの!?
「大丈夫ですか?」
よろけてそのままの女の人をみると
キッと睨まれた
「前見て走れやくそチビ」
………………ん?
今の誰がいったの?
「おい。聞いとるんかて。」
「はっはいいいっ!!!」
「お前一年か」
「はいっ」
「りつ…?」
上履きをみて
☆りつ☆
って書いてあるのをみたんだろう…
「今度やったらシバきたおすからな」
暴言を散々吐いた後
舌打ちをして去っていった
こ、こわかったぁぁぁぁ
しかしあんな美人なのに
あんなに口悪いなんて…
すごいインパクトだ
はっ!
リレーリレー!!!!!!