順調に勝ち進んでいっているうちのクラス
バレーは男子も女子も2回戦で負けちゃったみたい
残るは男子バスケのみ!
「ここまで来るとはねぇ…」
「マコくんと、きーくんのコンビネーションがいーからじゃない?」
「マコ、バスケはうまいからなぁ♪」
ゆのと二階から応援する
もちろん決勝なだけあってギャラリーはたくさん!!
ちなみに、きーくんのイケメンの噂は上級生にもひろがってるらしく
取り巻きみたいなものが出来ていた
「まさおくんがんばってーーー♡♡♡」
黄色い声援がきこえる
「マコくんふぁいとーーー♪♪」
なぜかマコにも
「マコくんてさ………なんか、かっこいーよね……………」
ボソッと隣から聞こえる
え?聞き間違い?
「は?」
聞き返してしまった
パッと隣を見ると顔を真っ赤にしたゆのがいる
「ゆの…………?」
「りつは、マコくんのことどー思ってるの?」
ゆの…もしかして……………
「あたしとマコはただの幼なじみだよ。それ以上でもそれ以下でもない」
「そっか………………………………」
すでに試合がスタートしている
マコがどんどんシュートをきめていく
ゆのの長い沈黙の後
口を開いた
「あたし……………♪マコくんの事が好きみたい」
「えええええええええええっ!!!!」
「そ、そんな驚かなくなっていーじゃない!!!」
「だって!あのマコだよ?ゆのよりチビだし…」
「そんなの関係ないもん!りつは幼なじみだから分かんないだけだもん!!!
マコくんは、すごく優しいしみんなの空気読んで楽しませてくれるし…カッコイーもん……」
こんなにも美人な子がマコの事………
マコのやつ………
「そっか!!あたし、応援するからね♡」
「ありがとうーーー♡あたしも、りつときーくんのこと応援するからね!!!」
「えっ!?なんできーくん!?」
「だってそーでしょ?」
ピピーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
笛の音がする
パッと下をみると、ウチのクラスが大喜びしている
まさか…
知らない間に優勝していた(笑)