ははん♪


ゆのもマコの凄さにきづいたな(キラン)


マコも顔はかっこいーんだよ
顔は

うんうん

でも背が低いのと
性格がまぁアレだよね


まぁ、たまに優しいけど


あれ?なんかフォローになってる??



「マコくんお疲れ様!かっこいーじゃん!!」

ゆのがマコにタオルを渡す

「まーなぁーははは!俺がいれば優勝まちがいなしだぜーーー!!」

こーやって調子にのるところが少々…
女子を遠のかせる


あれ?
きーくんは?

キョロキョロ探しに行くと、体育館の裏口で座っていた



「きーーーくん♪お疲れ様!!」



後ろからタオルをかぶせた

「わっ!!!びっくりした!ありがとう」


「きーくん何してるの?」


ちらっと視線を地面に送るとアリがいっぱいいた
セッセとご飯を運んでる真ん中にちょうど木の枝があって邪魔そうだった


それをどかしていたみたい



きーくんって

めっちゃ変わってるな…………


なんだこのミステリアスなかんじは



「あ、ねぇきーくんこの間はホントにありがとね?ネックレスのこと…」

「あ…うん。大事なものだってマコからきいたから…」


「そーなの!聞いてるかもしれないけど、あたしのお母さん今年の最初の方に事故して植物人間になっちゃってね…
これ、ママのなんだぁ!!だからとっても大事なの」



うっ…なんか泣きそうだ


「だから、ありがとう!!」


涙はでなかったけど、なんか変な笑顔になっちゃったかも


そんなことを考えてると
ぐいっと頭を後ろから持たれ引き寄せられた

いつのまにか、きーくんの胸とゆーかお腹らへんにスポッとおさまってしまった

「前から思ってたけど、その泣き出しそうな笑顔みてるとこっちも切なくなる」



え?そんな顔してたかな


「悲しい時はなけばいーんじゃないの?」


その言葉に何かがキレた



「う、うぅーーーうわーーん!!」



辛い、さみしい、怖い
でも頑張んなきゃ

パパが、一番ショックなんだから
笑顔みせなきゃ

友達つくってママを安心させなきゃ



色々考えてたことが一気に溢れだした


裏口には2人以外誰もいなかった



きーくんはどこまでわかってたのか分からないけど

静かに、時折あたしがポツポツ話す言葉を
一言一言大事にするように聞いてくれた