「なになになに…!!マコくんすごくない!?ねぇちょっと、りつ!!!」
あたしを掴んで前後に揺らす
「ゆの落ち着いてぇぇーー…」
「だ、だって…さっきからスリーポイントいっぱい決めてるもん!!なんか早いし、大きいひとの中に切り込んでシューートーーってなってるよーーー!?」
ゆのが混乱してる(笑)
でも無理もない
あの体でバスケやってるってゆったら
大概の人がバカにするだろう
補欠かなって思うだろう
でも、マコはあきらめなかった
その体の弱点を活かす、そして克服するバスケに切り替えたのだ
それは並大抵の努力じゃなかったのもあたしは見ている
毎日遅くまで練習して
家でも自主練して
誰よりも早く朝練習しにいく
毎日走るのも当たり前
あたしが走るのが好きになったのは
マコのおかげでもある
ってゆーか
マコもすごいけど
やっぱり身長のあるきーくんもすごい
背が高くてもちゃんと動いてる
ゴール下を守って点もとってる
すごいな…
カッコイイ…
ぽっ(ゆの)
ぽっ(りつ)
「あっ。勝ったね!!ゆの?」
「あ、うん。下いこっか」
「ゆの顔真っ赤だけど……?」
「え?」