薄暗い店内の奥にある真新しいソファーに2人でポツンと座る。


次第に、拓哉が隣にいるにも関わらずズーンと重たい気分になってくる。


任せてください!なんて言ったけど、これで冷蔵庫が間に合わなかったら迷惑がかかるどころの騒ぎじゃない。


本当に大丈夫かな…?
…はぁ。


「さっきからため息ついてばっかりだな。

完成の瞬間を楽しみにしないでどうする?」


「だって…。
完成できないかもしれない。
そんなことになったら…。
拓哉だって、社長に何て言われるかわかんないよ?」


「もしどれだけ待っても来なかったら、俺が何とかする。
柚希が困るようなことにはさせない」


そんな真っ直ぐな言葉には、力強さと安心があった。


何とかって言ったってどうするんだろう?って思ったけど、拓哉には本当に何とかできるのかもしれない。