「全く、入学初日からずっこけるってあんた逆にすごいわよ...
そんなんだから、“男女”なーんてよばれるのっ」

やっとこさ学校につけた私は、中学の友達の心にでこぴんをくらう。

「ごもっともでございます...」

中学の頃、テンションが高いのと男みたいな性格から“男女”と呼ばれていた。

おかげで好きな人ができても自分からは何もできず、告白なんてされたこともない。

「だまってればかわいいんだからおとなしくしてればいいのよ。」

心は長いまつげをパチパチさせてにっこり微笑む。

心のほうがよっぽど大人っぽくて可愛いと思うんだけど...