真琴side...


「ちょっと天野さん...」


私は今、先生からお叱りを受けている。

「はい、先生。」

「この点数はね...まずいと思うの。」

先生は険しい顔をしてテストの個表を私に見せる。

先日行われた中間テストの結果だ。

「いや、先生。聞いてください。
私は努力しました。」


ここは負けていられない。
私は確実に努力したのだ。


「でもね、天野さん...?
赤点ギリギリよ...?
次のテスト先生心配だな...?」


個表の判定はすべて△。
ちなみに一番いいのは◎で四段階評価だ。
△はしたから二番目。

赤点ギリギリ...

「先生、次は必ず○の評価にします。
そんな蔑んだ目をしないでください。」

私は至って真面目なんだ。
ここで押し切らないと1年最初のイベントの遠足に行けないかもしれないんだ。

いや、そんなこと先生は言ってなかったけどなんとなくそう思う。