真琴side...


「えーっと、今日は遠足の班決めをします」


入学式が始まってから早くも一ヶ月が経過していた。


遠足...
もうそんな時期か。


遠足は1年生での最初の大きなイベント。
その前にある中間テストの存在は消し去ることにしている。



「真琴ー、こっちこっち」


班決めタイムで、私は心に呼ばれた。


「...っ!」


心の隣にいるのは拓磨くん。
その隣には忍くんもいた。

「なんか、一緒の班になろーって誘われたの。」

「そうなんだー!
いいね、なろなろー!」


心たち席結構近いから、そういう話になったんだなー。


拓磨くんと同じ班なんて夢みたい!

あー、でも...


忍くんを見るとなんとなく不機嫌そう。