「あ!覚えててくれたんだ!」


彼は嬉しそうに笑う。


え、ちょ、まって。
なぜ私の名前を?
というかなぜここに?
まさかの神様からのプレゼント的な?
あまりにも不幸な私に?


私がぽかんと口をあけて彼を見ていると、天使くんははっとした顔になった。

「もしかして、お...僕のことわからない?」


そして


「一緒のクラスなんだけど...」


少し何かを言い直し困った顔で笑った。