「……ん。」 ゆっくりと眠りの縁から意識が覚醒していく。 閉じていた瞳を開ければ、目の前には暁の整った寝顔。 「…可愛い。」 安らかな寝顔の暁の頬に思わず、そろりと手を伸ばす。 …………その輪郭を撫でた。 「…夢を見ているみたい…。」 昨日、この人に抱かれたんだ。 つきつきと痛む下腹部が、昨夜の行為を私に知らしめる。