「……チッ。」 ちらちら俺に向けられる視線がうぜぇ。 …莉茉、まだか? 苛立ちが募る。 何度も繰り返し自分の腕時計に目を落とすが、一向に針が時間が進んだ気がしない。 『…うん、ちゃんと叶くんと向き合わせて?』 …あんな風に言われたら、引き下がるしかねぇだろ。 お前が帰ってくる場所は、俺の所だけだ。 ………そうだろ、莉茉?