「―――どうぞ。」 「…あぁ。」 俺に席を進める叶に、ソファー座りながら目を細める。 …良い男になったな。 出会った頃よりも、ずっと…。 「暁さん、話しとは?」 真っ直ぐな ……“男”の瞳を、俺に向けるようになった。 気持ちを落ち着かせる為に煙草をポケットから取り出す。 「…莉茉を桜樺に通わせる。」 紫煙と共に吐き出された言葉に、叶の瞳が見開かれた。