「あっ、来た。」 チャイムの音に、嬉しそうに莉茉が玄関に駆け寄る。 「おはよう、莉茉ちゃん。」 「おはようございます、お母さん。」 ドアの外に佇むお袋に、莉茉はにっこりと微笑んだ。 親父達と初めて顔を合わせた数日後の今日。 …………お出掛けとやらが実行されるらしい…。