これで、莉茉が俺の女だと言う事が近日中に街中に知れ渡るだろう。 親父が出す通達は、それほどまでに意味が重い。 莉茉を狙う奴等に対しての牽制にもなるだろう。 「暁、良かったな。」 「…何がだよ。」 「ん?余計な“虫”が少なくなるだろう?」 そんな俺の考えを見透かしたように親父はにやりと笑った。