そしてそのまま逃げるように去ると、更衣室まで連れて行かれてしまった。



ーーバタン!



ドアを閉めるなりブツブツつぶやく樹さん。



「ふー…。まただよアイツ。

ほんと懲りねぇな」


「あ、あの……」



私はイマイチ話がつかめないけど…



「あのねぇ亜里沙ちゃん、今の小川さんはちょっと要注意人物だから。

あんまり近づかないほうがいいよ。

気をつけて」



樹さんにしては珍しく、渋い顔で忠告されてしまった。


そんなにヤバイ人なのかな…?



「わ、分かりました…。

何かあるんですか?」



思わず聞いてしまう。



「あーうん。ちょっと…

女好きというか手が早いっつーか、そんな感じ?

前にもウチの沙良ちゃんが…っておっと!」



ん…?