石田が背中を叩くと、志信は勢いよくビールを煽ってジョッキを空にした。

「…おかわり。」

「よし、わかった。」

石田は店員を呼び止めて、ビールをオーダーした。

志信は薫の方を見ないで、怒りを堪えている。

そこへ戻ってきた女子たちは、ただならぬ雰囲気に戸惑った。

「卯月さん…何かありました…?」

薫の隣に座った梨花が、コソッと小声で薫に尋ねた。

「いや…うん、ちょっと邪魔が入って。」

「邪魔…?」

「まぁ、とりあえず飲もう。」

「…?ハイ…。」