「えー…。」

盆休みを薫とゆっくり過ごそうと思っていた志信は、またガックリと肩を落とした。

（どんだけ働き者なんだ…。）

「じゃあ、卯月さんも行けるように予定立てましょう。ね、石田さん。」

落ち込む志信を気遣って、梨花が石田にそう言うと、薫は遠慮がちに言う。

「でもそれは悪いな…。みんなの都合優先で予定立てて。それに合えば、私も参加すると言う事で…。」

「卯月さんも行くんですよ。私は卯月さんの水着姿が見たいです!!」

「いや…。お見せできるほどのものじゃないから…。」

志信はため息をつきながらビールを飲んだ。

（仕事優先か…。薫はオレと違って役職についてるから仕方ないけど…。ヘルプは他のSS勤務者に任せてもいいんじゃないのか？）