志信は妙に納得してソーセージを口に運んだ。

「お、うまい。」

志信が思わず呟くと、薫が目を輝かせた。

「ホント?」

「うん、めっちゃうまい。食べる?」

「食べたい!!」

「じゃあ取ってやる。」

志信は取り皿に3種類のソーセージを取って薫に渡した。

仲睦まじい二人の様子を、梨花と男たちはニヤニヤして見ているが、ありさと美咲はポカンとして見ていた。

「卯月さんと笠松さんって、ものすごく仲良しなんですねぇ…。」

「カップルみたい…。」

「あ、いや…うん、仲いいよ。よく一緒に飲みに行くし…ね、笠松くん。」

「ああ、うん…。」

歯切れの悪い薫の返事に、ありさと美咲は不思議そうにしていたが、志信は少しモヤッとした気分になった。

(そこは“付き合ってます”で良くないか?)