2分ぐらい走った後。バイクはある場所に着いた。

倉庫みたいな所に着いた。ドアを開けると普通の部屋。

「そこ、座ってて。コーヒー入れてやる。」

彼はソファーを指さした。


「お邪魔します・・・・。」

部屋っぽかったから、一応言ってみた。


しばらくしてコーヒーがくる。

「はい。」

「・・・ありがとうございます。」

私はコーヒーを飲む。


「怖かっただろ?」

「・・・・。」

私はゆっくり頷いた。

彼も向かい側のソファーに座った。

「助けて下さり、ありがとうございます・・・。」

「いいんだよ。そのくらい。っていうか、チビなんでこんな時間に毎日コンビニに行くんだよ?」

知ってるんだ私の事。

「家にいるのが気まずくて・・・夜は家を抜け出すんです。」

「そっか・・・。」

まるで不良じゃないみたい。私と普通に会話している。

「あなたは・・・いつも、コンビニ前に居る・・・。」

「おぅ。光聖夜。よろしくな?チビ、お前は?」

チビって・・・。確かにチビだけど。

「私は、・・・長野結です・・・。」

「よろしく結。」

いきなり呼び捨て・・・。

でも光さんは笑っていた。

「よろしくお願いします。光さん。」

「俺の事は聖夜で良いよ?」

「・・・・聖夜さん?」

「そう、聖夜。」

また、彼は笑った。

「はい。」

私も気まずかったけど、笑った。