私は何もかもが嫌になっていた。

離婚したことを私のせいだという父親

勝手に私の受ける高校を選んで来て勝手に先生に話つけてきた母親
詰まらない塾に通わされる日々



ねぇ……
どうせ…私なんて要らない子でしょ?
どうせ…世話の掛る娘でしかないんでしょ?

もう変に手出して来ないで。


何も期待しないから
何も思わないから
親の愛なんて
望まないから



そんな勝手な事を私は考えながら、塾を休み夜の街に脚を向けた。
それは13才の夜だった。