くぅ と名付けられた
その猫は
すくすくと育った



『この子がくぅちゃん?
かわいいね』



深愛とは
この頃から仲が良く

二人でくぅと遊んだ







あれは
くぅと出逢って
半年を迎えようと
していた時だったね…






いつものように
秘密基地のような場所に
早足で向かう



「くぅ!来たよ
…あ、拓実?
早いじゃん珍しい」


『莉那…』



そこに居た百瀬は
ひどく疲れきった
顔をしていた



「拓実…?」


『どうしよう…莉那
俺…とんでもない…事』