私は大人しく言う通りにした。
「いつも通り深呼吸ね?吸ってー、吐いてー」
『……スーー、ハーー……う"っ、ゲホッゲホッゴホッ!』
深呼吸してると急に息苦しくなり咳が出てきた。
「!!莉乃、大丈夫か?落ち着いて」
最初はビックリしてたけど脩兄は慌てる事なく私を抱き起こし、落ち着かせるように背中を擦ってくれた。
『ゲホッゲホッゴホッ……ゼェー…ゼェー…ゴホッゴホッゴホッ』
でも咳は止まることなく、息苦しさはどんどん酷くなってきた。
「ヤバイな……莉乃?ゆっくり深呼吸して、大丈夫だから」
『スー、ゲホッゲホッ……ハァー…ゴホッゴホッ…ゼェー、ゼェー……ハァハァッ』
言われた通りにしようとしたけど咳が邪魔をして上手く息が出来なかった。
「……脩ちゃん、大丈夫?」
「あっ、悪いけど栞、吸入器持ってきてくれないか?確かここに常備してあるんだよな?」
「うん。言われると思って持ってきたわ。はい、コレ」
「さっすが栞!サンキューな。莉乃、口開けてコレくわえて?すぐ良くなるから」
『ゲホッゲホッゴホッ』
顔をあげると心配そうに見つめるしぃちゃんと吸入器を持ってる脩兄の顔が見えた。
私は小さく頷いてから言われた通りに口を開けて吸入器をくわえた。
吸入のお陰でしばらくしてから咳は治まった。
けど発作のせいでさっきよりもしんどくなった。
「莉乃、胸の音も悪いし発作も出たから今から病院行くけどいいね?」
『……う…ん…』
「よし。じゃあ栞、莉乃は連れてくから。色々とありがとな」
脩兄は頷くと私を抱き上げ、しぃちゃんの方に顔を向けた。
「うん、どういたしまして。莉乃ちゃん、元気になったらまた学校でね?」
『ん……あり、がと…』
私はそのまま脩兄にお姫様だっこされながら保健室から出て学校を後にした。
校門近くにある車の助手席に乗せられた。
「莉乃、ちょっとでも気分悪くなったら言って。すぐ停めるから」
『……う、ん』
車が動き始めて数分後、目眩に襲われた。
『しゅ……にぃ……』
「ん?どうしt……って、吐きそうか!?」
私は喋るのも辛くてコクンと頷いた。
すると脩兄はすぐに車を停めてくれた。
「はい、コレ。大丈夫だから、我慢してると辛いでしょ?」
『……う"っ、ゲホッゴホッ…おえっ…ゲホッゲホッ……ハァハァッ』
そのまま私は脩兄に渡された袋の中に戻してしまった。
ご飯は食べてないから胃液と唾液しか出てこない。
それでも吐き気は治まらなくて私は吐き続けた。
その間脩兄は背中を擦ってくれていた。
『ハァハァッ、も……だいじょ、ぶっ』
「……あー、だいぶ長かったな(吐いてる時間)……莉乃、もうちょいで着くからもうちょっと頑張って」
脩兄はそう言うと再び車を走らせた。
脩兄の言う通り、病院にはすぐ着いた。
私はまた脩兄にお姫様だっこされ、救急入口から病院の中に入った。
「莉乃!!」
処置室には悠兄と入院中よく話をする看護師の笹倉 菜月(ささくら なつき)さんがいた。
「悠、落ち着いて」
取り乱している悠兄に脩兄はそう言い、落ち着かせた。
私は台の上に寝かされた。
「わ、わりぃ……で、症状は?」
落ち着きを取り戻した悠兄が脩兄を真っ直ぐ見た。
「熱が38度8分、登校前から具合が悪かったらしい。で、授業中に酷くなって保健室で休んでて栞から連絡きたからすぐに行ったんだ。保健室で胸の音聞いてたら発作が出て、発作は……、ぐらい……て……」
『っ……』
脩兄の声が段々聞こえなくなってきて急に目の前が真っ暗になった。
「いつも通り深呼吸ね?吸ってー、吐いてー」
『……スーー、ハーー……う"っ、ゲホッゲホッゴホッ!』
深呼吸してると急に息苦しくなり咳が出てきた。
「!!莉乃、大丈夫か?落ち着いて」
最初はビックリしてたけど脩兄は慌てる事なく私を抱き起こし、落ち着かせるように背中を擦ってくれた。
『ゲホッゲホッゴホッ……ゼェー…ゼェー…ゴホッゴホッゴホッ』
でも咳は止まることなく、息苦しさはどんどん酷くなってきた。
「ヤバイな……莉乃?ゆっくり深呼吸して、大丈夫だから」
『スー、ゲホッゲホッ……ハァー…ゴホッゴホッ…ゼェー、ゼェー……ハァハァッ』
言われた通りにしようとしたけど咳が邪魔をして上手く息が出来なかった。
「……脩ちゃん、大丈夫?」
「あっ、悪いけど栞、吸入器持ってきてくれないか?確かここに常備してあるんだよな?」
「うん。言われると思って持ってきたわ。はい、コレ」
「さっすが栞!サンキューな。莉乃、口開けてコレくわえて?すぐ良くなるから」
『ゲホッゲホッゴホッ』
顔をあげると心配そうに見つめるしぃちゃんと吸入器を持ってる脩兄の顔が見えた。
私は小さく頷いてから言われた通りに口を開けて吸入器をくわえた。
吸入のお陰でしばらくしてから咳は治まった。
けど発作のせいでさっきよりもしんどくなった。
「莉乃、胸の音も悪いし発作も出たから今から病院行くけどいいね?」
『……う…ん…』
「よし。じゃあ栞、莉乃は連れてくから。色々とありがとな」
脩兄は頷くと私を抱き上げ、しぃちゃんの方に顔を向けた。
「うん、どういたしまして。莉乃ちゃん、元気になったらまた学校でね?」
『ん……あり、がと…』
私はそのまま脩兄にお姫様だっこされながら保健室から出て学校を後にした。
校門近くにある車の助手席に乗せられた。
「莉乃、ちょっとでも気分悪くなったら言って。すぐ停めるから」
『……う、ん』
車が動き始めて数分後、目眩に襲われた。
『しゅ……にぃ……』
「ん?どうしt……って、吐きそうか!?」
私は喋るのも辛くてコクンと頷いた。
すると脩兄はすぐに車を停めてくれた。
「はい、コレ。大丈夫だから、我慢してると辛いでしょ?」
『……う"っ、ゲホッゴホッ…おえっ…ゲホッゲホッ……ハァハァッ』
そのまま私は脩兄に渡された袋の中に戻してしまった。
ご飯は食べてないから胃液と唾液しか出てこない。
それでも吐き気は治まらなくて私は吐き続けた。
その間脩兄は背中を擦ってくれていた。
『ハァハァッ、も……だいじょ、ぶっ』
「……あー、だいぶ長かったな(吐いてる時間)……莉乃、もうちょいで着くからもうちょっと頑張って」
脩兄はそう言うと再び車を走らせた。
脩兄の言う通り、病院にはすぐ着いた。
私はまた脩兄にお姫様だっこされ、救急入口から病院の中に入った。
「莉乃!!」
処置室には悠兄と入院中よく話をする看護師の笹倉 菜月(ささくら なつき)さんがいた。
「悠、落ち着いて」
取り乱している悠兄に脩兄はそう言い、落ち着かせた。
私は台の上に寝かされた。
「わ、わりぃ……で、症状は?」
落ち着きを取り戻した悠兄が脩兄を真っ直ぐ見た。
「熱が38度8分、登校前から具合が悪かったらしい。で、授業中に酷くなって保健室で休んでて栞から連絡きたからすぐに行ったんだ。保健室で胸の音聞いてたら発作が出て、発作は……、ぐらい……て……」
『っ……』
脩兄の声が段々聞こえなくなってきて急に目の前が真っ暗になった。