「ん、今日は何だ?」

「ハンバーグ。

 お母さん手作りのソースがたっぷりかかってるよ。」

私に優しく微笑む白髪混じりの人は、

私のお父さん。

名前は大塚修治(おおつか しゅうじ)。

テレビの中でも

活躍できるのではないかと思うほど声質もよく、

そして見た目も紳士的な人だ。

私でさえも時折、

本当に自分と血の繋がりがあるのかとさえ思ってしまう。

そんな私の自慢のお父さん。

お父さんは普段、会社の重役として働いている。

立場が立派なのか、私にはよく分からないけれど、

いつもこうして家族揃って食事が出来ることに

私は幸せを感じていた。