「そうこなくっちゃ。

 『CANDY』のソフトは押さえとかなきゃ。」

「だね。やっぱり私たちといえば、

 『CANDY』でしょ。ね、美園。」

「そうそう!」

盛り上がる私たちの姿を見て、

大志と雅也は少し呆れ気味に、

でもはにかみながら「OK」とこたえた。

はしゃぐ美園と話しながら、

私は心の中で放課後『CANDY』で話そうと決めていた。

一体どうなってしまうのか今は想像できないけれど、

これまで隠していた私のことを、

美園と大志に全てを打ち明けようと。