『お父さん……私行くね』
「大丈夫なのか?」
『うん!まだ若いからね!』
「そうか……頼んだぞ!」
『任せて!』
そして私は死と隣合わせのその場所へと飛び込んだ。
―――ドカッ
―――バキッ
しばらくそんな音が続いていたがしだいに小さくなり気がつくと鳴り止んでいた。
「おぉ。これはこれは桜田組の若頭様ではありませんか」
そう。わたしは桜田組の若頭。
本来なら男がやるはずなんだけど強いほうが安心だからって私に任せてくれた。
『さっさと解散しろ』
私は100%の殺気をだしながらそう言った。
案の定そいつは分かりやすく肩を揺らした。
「か、解散な、な、なんか……す、するもんかぁぁあ!!!」
と、そいつはいかにもビビってますよアピールをしながら私を殴ろうとしてきた…………が。