手加減を知らない私の回し蹴りはかなり強烈だってみたいで………


お父さんはそのまま吹っ飛んだ。



『お、お父さん大丈夫っ!?ごめんね……やりすぎちゃった!』



「おう!生きてるから大丈夫だ!にしても希依、強くなったなぁ!!!」



お父さんはそう言ってガハハと豪快に笑った。



『じゃあ私お父さんに勝ったんだね!?やったぁ!!!』



「希依にはいつでも桜田組を任せられるな!」



『うんっ!希依頑張るよっ!』



それは私にとって最高に嬉しいことだった。


この頃の私はお父さんが憧れの人だったから。