とても痛々しい音が無性に響いた。 でも。一向に痛みはこない。 さすがに不思議に思い恐る恐る目を開けると…… そこには………お腹をおさえながら倒れていく母さんがいた。 その後のことはもうよく覚えていない。 気がついたら警察がいて俺と母さんは病院に運ばれた。 母さんが手術中の間はもう何も考えていられなかった。 それぐらい恐怖と不安でいっぱいだった。