「あぁ!そういえばそんな人いたねっ!」
「俺、寝る」
「それで…君はどうしてここに?」
聞かれたからには無視出来ないよね。
話したくないけど。
長話する気はもっと無いけど。
……自業自得だし手短に終わらせよう。
「別に…ただなんとなく」
間違ったことは言ってない。
納得はしてくれないだろうけど。
そんな私に返ってきたのは予想もしてなかった言葉で。
「君声かわいいっ!もっと話せばいいのにっ!」
…ただただ可愛かった。
絶対に校内にうじゃうじゃいる女より可愛い。
女が負ける可愛さって最強だね。
ブスの私が張り合うものなんてもちろん何も無いけど。