陸斗の圧に負けて私は左手首を見せてしまったのです。



「っ!これ……きーちゃん。何があったの?」



いつも可愛い星が真剣だから、相当なんだろうと思い私もふざけた態度をやめた。



『愛梨だかって人とその仲間たちに刺されただけ』



ギュッ


 
「だけじゃないよ……よかった。気づかなくてごめん……」


そういった玲はとても弱々しくて……



『ごめん……なさい』



私はただ謝ることしかできなかった。