「どうしたの?星」



「早く入って。俺寝たい」



「いや、だって女の子がいるんだもんっ!」



その発言からして私が例の謎のフード女って事まではバレて無い、とみた。


バレたからってなんもない……と思うけど。



「あ、ほんとだ。って君もしかして…謎のフード女って呼ばれてる子?」



……バレてた。



クラス違うのに。というか校内でちょっと噂になってる程度の事に興味なんてないと思ってたのに。


実はめちゃめちゃ有名なのかな?私。



「確か……うーん。よく分からないけどいろいろ謎なんだっけ?」



有名とか思った自分を呪いたい。


やっぱり大した知らなかった。


まぁ今までお互い1回も会ったこと無いんだから当たり前か……


授業だってでたことないし。


私が机と向き合うのはテストの時だけ。


この学校は成績さえよければ出席日数なんて関係ないから。


毎回当たり前のように1位の私はなんの問題もない。