始めてきた屋上は思っていたよりもいい所だった。


室内に比べたら日の光はあるけどフードのお陰で我慢出来ないほどじゃない。


それに時々吹いてくる風がすごく心地いい。


……なんだか今まで損してた気分。


こんなにいい所があったなんて。


でも私は頻繁に来ることが許されない。


そう思うとなんだかフツフツと怒りが湧いてきた。


でもきっとここにいる私を見たらそれよりも凄い怒りを見せるのだろう。



…所詮全国No.1だ。怖くなんかない。



とは言え遅刻魔の奴らも登校してくる時間だしそろそろ……


と思った時には遅かった。



「はぁぁぁあ!!!やっと抜けだせ…たっ?」



その言葉に意を決して振り向いてみると案の定奴らの姿が。


やっちまった。


私の平穏な日々……終わらないといいな?