「あはは、希依ちゃんは朝から大変だね」
…私さ、爽に笑われてばっかりだと思う
爽の笑いのツボがよくわからない
『今何時なの?』
私はふと思ったことを聞いてみる
陸斗に急かされたせいで時計見る余裕なかったからね
「今?8時20分だよ」
うそ、私そんなに起きるの遅かったの?
もっと早くに起こされたと思ってた
てか私たちの学校は8時25分に門閉まるはず
『間に合うの?』
「もちろん。もう着いたよ」
『ほんとだ。玲、起きて!』
私は玲をゆすりながら声をかける
「んっ?あ、きー、おはよ」
『おはよ。ついたからおりよ?』
「うん」
私はまだ眠そうな玲と一緒に車からおり、校舎へと向かう