なんで……なんで希依が…


俺のせいで!!



「ん…そ……う?よか……た。ぶじ……で」



『なんで…俺なんか…』



「そ…う。じぶ…んを…せ…めな……いで?わた……しは…ぜ……たいに…もど……てくる…から…。そう…だい……す…き…だよ」



その言葉を最後にゆっくりと目を閉じていく希依。



『希依!?ダメだ!目を開けろ!!』



くそ…っ!!!


あいつが……あいつが希依を…っ!!!


許さない。許さない。許さない!!!



「死ねぇぇぇえーーーい!!!」



もうそれはいつもの爽ではなく…狂った一人の人間だった。


そいつの顔面を殴り飛ばし馬乗りになりただひたすら殴り続ける。


いくらやっても

相手が気絶してもその手は止まらない。


もうそいつの顔は原型がわからないぐらいにぐちゃぐちゃになっていた。