やばい……


撃たれたほうの手で受け止めちゃった。


私は完全にフラついた。



でもそれを見逃されるはずもなく私は回し蹴りをされ吹っ飛んだ。



「「「希依っ!!!」」」



「はっはっは!!ざまーみろ!!さて次は誰にしよ〜かなぁ!!」



そう言いまた銃を取り出した。


やばいっ……止めないと……


頭の中では分かっていても体は動いてくれない。



「よぉし……お前に決めた」



ニタニタしながら銃を向けた先は……


爽だった。



『ダメッ!!』



さっきまで鉛のように重かった体が今では嘘のように動く。


いける。絶対にいける。


爽を撃たせたりなんてしない。


私が……爽を守る!!!